祖父と祖母に夢で会った


 1月30日に見た夢で、もう亡くなってしまった母方の祖父と祖母にあった。母の実家は改装して新しい内装になったけれど、夢では昔のままの内装で、居間にはコタツがあって階段のところには愛用のダイヤル式の黒電話がおいていてある。
祖母は病気で亡くなったせいか、私の思い出ではけっこう太ってなんとなくいつも不機嫌な感じだったけれど、夢では孫に会えた嬉しさのせいか、顔を輝かせて喜んでいてとても生き生きとしていた。若かったときはわりと細かったらしいが、夢で見たときもそんなに太っていなくて、動きもきびきびしていて、腕もすらっとしている。
 亡くなった人と夢で会うときは、なんだか空気のようにうっすらしていることが多いような気がするのだけれど、なんだか本当に出会ったようなちょっとリアルな感じがあったのだ。病気だった祖母が元気だったのはとても嬉しかった。私が知らないぐらい若くてほっそりしていたけれど、やはりおばあさんというふうだった。今回の夢がちょっと不思議なのは、祖父と祖母を握手をしたのだ。
 夢で祖母が嬉しそうに話していて、手を伸ばして私の手をとって、励ましてくれていた。親しい人の手をとって気持ちを伝えるように、私の手をとって、私の顔を見て優しく嬉しそうな感じでにこにこしていて、「マイ、がんばられ」と温かい言葉をかけてくれた。その手がふんわりとして、温かかった。祖父とも握手をした。やはり温かい手だった。
 祖母は、「あそこに帰らなきゃいけない。」とちょっと指で後ろの方を指すようにしている。夢の中の私はそれがお墓を意味していることをすぐにわかって、ああそうか、と納得する。祖母はもうこの世にはいないということ、そしてお墓のところにいるのだということを。
 そして弟が玄関に到着して、「行くよ〜」と行っている。弟が車で祖父と祖母を乗せて送っていくことになっている。そろそろ出発しなくては、というところで夢は終わる。
 まるで生きている祖父と祖母にあったような不思議な夢を見たのでした。手をとって握手した手が温かかったのが、とても印象に残っている。最後は車に乗るということなのだから、生きている人間みたいだったのだ。
 この夢をみて、祖父と祖母が応援してくれているのだとわかって、つらいとき、悲しいとき、不安になったときに思い出すようにしている。生き生きと活力のある祖母の姿に元気と勇気をもらったようでした。応援してくれている人がいるって、嬉しいことです。