みんなと仲良くするって大変



 みんなと仲良くしなければいけないような職場にいるおかげでわりと人当たりがよくなったような気がする。仲良くなれるようにかなり努力をした。相手の服装を誉める、お天気の話をする、興味のありそうなことを話す。共通の話題があったらラッキーだ。
だけれど、仲良くできないときもある。年齢が離れていたり、興味があることが噛み合わなかったりする。あるいは好みの問題なのかもしれない。


 
あまり噛み合わないタイプの人が入ってきた。でもその人の方が新しく来た人たちのなかで職場で受けそうだ。私が新米のときよりも、まわりも好意的にしているように感じる。新しい三人が初めの挨拶をしたときに、職場で威張っている年配の人は、その人が気になるようで、その人の名前を次々に口にする。それを聞いて、他の人もその人にわりと仲良くしようとしたり、仕事を回そうとする。


 仕事はほどほどでプライベートを大事にしたい。夫との時間を大切にしたい。おいしいお料理を作って一緒に味わいたい。
それなのに、ついつい仕事のことが気になってしまう。プライベートを充実させていることに風当たりを感じる。
いやそんなことはない、きっと気のせいだと思おう。


みんなともっと仲良くすれば問題ない。
ささいなことでも話すようにして仲良くなって、少しはよくなった。だけれど新しい人が来て、みんなと仲良くなる努力を続けなければいけないし、そうすると消耗していくような気がする。お料理はこげる、おいしさが足りなくなる。夫と喧嘩する。私のプライベートの充実はどこへ行く。


いろんな人とかかわるのも楽しいけれど、お付き合いを大事にするのは難しい。